ハドさんは今日も考えているようだ。
上司にもいろいろな人がいる。 尊敬されるような立派な人もいれば、 「どうしてあの人が上司なんだろう」と思ってしまう人もいる。
傍から見れば、 「なんでそんなこともできないの?」 と疑問を持つ人もいるだろう。
でも実際は、上司になったからといって、 すべてを完璧にこなせるわけじゃない。 むしろ、完璧にできる人のほうが少ない。
そのポジションに立ってみないと分からないことがある。 責任の重さ、期待の圧力、 そして、誰にも見えないところで削られていくバッテリー。
上司だって、すり減る。
そんな人を支えてあげることも、 本当は大事なのかもしれない。
でも、みんな余裕がない。 「上司にサポートしてほしい」と思ってしまうのも当然だ。
お互いが気遣い合えたら、 きっともっと働きやすい環境になるのに。 敵同士じゃないのにね。
そんなことを考えながら、 帰り道のエレベーターで、 ハドさんはふっとため息をついた。
今日もまた、静かに彼女の一日が続いていく。
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