ハドさんは、電車で泣く赤ちゃんを見て思ったようだ。
不安で泣いているのか。 お腹が空いているのか。 言葉を持たない小さな体で、ただ泣くことでしか伝えられない気持ち。
その声をあやす両親の表情には、少しの焦りと、少しの心配が混ざっている。 周りの視線を気にしているのか、それとも子どものことだけで頭がいっぱいなのか。 どちらにしても、あの小さな泣き声は、親にとっても簡単なものではないのだろうな。
周りの人はどう思っているのだろう。 「子どもなんだから仕方ない」と受け止める人もいれば、 「うるさい」と眉をひそめる人もいる。
結局のところ、人の反応はその人の“心の余裕”に左右される。 余裕がある人はスルーしたり、むしろ心配したりする。 余裕がない人は、つい苛立ちが表に出てしまう。
良い悪いではなく、ただそういう状態なだけ。 でも、もし皆が少しだけ余裕を持てたなら、 世の中はもう少しだけ平和に進むのかもしれない。
体の充電も大事だが、心の充電も同じくらい大切だ。 電車の窓の外をぼんやり眺めながら、 そんなことを考えていたハドさんの休日だった。
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